[保育士] 受験対策 ニコイチ科目 教育原理 社会的養護|教育原理 人物功績その1
保育士受験はニコイチ科目さえクリアすれば実技試験を受けられるところ。前回はあと1問だけだっただけに今回でクリアしたい。
その前に最新の話題として「厚生労働省が平成29年9月1日発表した今年4月1日時点の全国の待機児童2万6081人のうち、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県は1万2387人と約半数を占めた。1都3県は前年比8%増。各自治体は保育定員を増やし続けているが、共働き世帯の増加などによる需要増に追い付かなかった。厚労省の新基準を採用することで、待機児童への参入対象が広がったことも響いた。」とのこと。育児休業を余儀なくされている保護者(必ずしも母親だけではない)を復職へ繋げる社会資源の在り方も考え続けたい。
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教育原理
出題領域
- 教育制度の歴史
- 学習指導要領
- 教育振興基本計画
- 初見の資料問題の解き方
- 教育関連法
- 人物と教育法
- 諸外国の教育制度
- 教育の評価
出題領域の分類(傾向)
理解して覚える優先度
- 人物功績
- 教育基本法、学校教育法、幼稚園教育要領、いじめ防止対策推進法
- 文科省の関連記事、福祉新聞の掲載記事、学校教育、特別支援教育、生涯学習、キャリア教育、体罰、ユネスコ
- 絶対評価、教科カリキュラム・経験カリキュラム
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【人物功績】
デューイ 1859 – 1952 アメリカの教育者
学校と社会、シカゴ大学内実験学校、為すことによって学ぶ、経験、児童中心主義
教育は、経験の意味を増加させ、引き続く経験の進路を方向づける能力を高めるような形での、経験の再編成または再組織化なのである。『民主主義と教育』より。児童中心主義の教育を提唱、プラグマティズム。
ペスタロッチ 1746 – 1827 スイスの教育者
隠者の夕暮れ、リーンガルトとゲルトルート、孤児院で教育の実践、生活が陶治する
私は彼らとともに泣き、彼らとともに笑いました。彼らは世界も忘れ、シュタンツも忘れて、私のもとにおり、私もまた彼らのもとにおりました。彼らのスープは私のスープであり、彼らの飲み物は私の飲み物でした。私には何もなく、所帯もなく友人も召使も誰も私の身のまわりにはいませんでした。私にはただ、子どもたちだけがおりました。彼らが病気のときは、私は彼らのそばにいました。私は夜は一番最後にベッドに就き、朝は一番早く起きました。私はベッドのなかでも彼らが寝に就くまで彼らとともに祈り、そして教えました。彼らはどうすることを望んだのです。二重感染の危機にさらされながら、私は彼らの着物や身体のほとんどどうしようもない汚れの世話をしてやりました。『シュタンツだより』より。
1798年スイスのシュタンツ村にある孤児院で教育の実践を行った。
カント 1724 – 1804 ドイツの哲学者
教育学
ルソー「エミール」に大きな影響を受けたドイツの哲学者で、カントが講義を行った際の記録をもとに弟子のリンクが出版した「教育学」の序文にある『人間は教育されなければならない唯一の被造物である』という言葉が有名。
ルソー 1712 – 1778 フランスの思想家
エミール、社会契約論、子どもの発見者、自然(消極)教育、性善説
著書は複数あるが、教育原理科目では『エミール』のみ。『この教育は、自然が人間か事物によってあたえられる。わたしたちの能力と器官の内部的発展は自然の教育である。この発展をいかに利用すべきかを教えるのは人間の教育である。私たちを刺激する事物について私たち自身の経験が獲得とするのは事物の教育である。』これに続く文章では自然か人間か事物3種類の先生と表現。
オーエン(オーウェン) 1771 – 1858
新社会観、紡績工場内性格形成学院、変形自在な性質、幼児学校、工場法
自らが経営する工場の敷地内に性格形成学院を設立したほか、子どもを不当な労働閑居から守るべく工場法の成立に尽力したことから児童福祉科目でも扱われる。
続く・・・