みなさん、こんばんわ。日本国内で EBYTE E73 2G3M04S1A は技適未取得故に開発練習に使用する方は少ないと思いますが、簡易シールドボックス内環境での簡易開発について紹介します。
■ EBYTE E73 2G3M04S1A を選定したのは、ブレークアウト基盤として最安値なのではないか?と思ったからです。nRF52840 DevKit は昨年購入済みですが、気軽に ESP32 から BT5 アプリへ載せ替えする開発検証に使いづらい大きさです。Nordic DevKit は純正リファレンスに最適ですが、基本機能については 2Mbps と CSA #2 に対応しソフトウェア開発支援が Nordic から提供なので、派生 DevKit でも良いと考えました。
また、2Mbps については皆さんはそのイメージが直ぐにつくと思いますが、CSA #2 は Channel Selection Algorithm #2 のことで「新たなBluetoothチャネル選択アルゴリズム #2」のこと。Bluetooth はプロファイルを差し替えれば、他のデバイスとの通信も容易になるので CSA を気にしない方も少なくありませんが、折角の BT5 機能で効率的なチャネル選択もできるので BLE Gateway 想定のエンジニアは留意しておきましょう(BT5 の基本機能は 2Mbps と CSA#2 なので、使い方を知っているのが普通)。
■入手先
いつもの AliExpress です。国際送料込み 966円(到着まで12日間)でした。
英語での商品説明:
E73-2G4M04S1A Small Size Bluetooth ARM nRF52810 2.4Ghz 2.5mW IPX PCB Antenna IoT uhf Wireless Transceiver SMD Transmitter
Product Description:
With small size and low power consumption, E73-2G4M04S1A is a wireless bluetooth module designed by Chengdu Ebyte, supporting BLE 4.2 and BLE5.0.E73-2G4M04S1A is a hardware platform without firmware, so users need to conduct secondary development.
For more details about nRF52810, please refer to the official datasheet. This module has maximized the RF Characteristic of chip. Built in 32.768K real-time clock crystal oscillator for self-programmed.
日本語訳(FXFROG):
E73-2G4M04S1A は小型のBluetooth ARM マイコン制御の nRF52810 2.4Ghz 2.5mW IPX と PCB UHF アンテナ が搭載された IoT 無線トランシーバー SMD送信機です。
製品説明:
小型で低消費電力のE73-2G4M04S1Aは、Chengdu Ebyteによって設計されたBLE 4.2およびBLE 5.0をサポートするワイヤレスBluetoothモジュールです。
E73-2G4M04S1Aはファームウェアのないハードウェアプラットフォームなので、ユーザーは二次開発を行う必要があります。
nRF52810の詳細については、公式データシートを参照してください。 このモジュールはチップのRF特性を最大化しました。 自己プログラム用の32.768Kリアルタイムクロック水晶発振器を内蔵。
■EBYTE デバイス資料より(電子特性)
■開発に必要なもの
〇ARM MCU 制御開発用に J-LINK (もはや、お約束ですね)
純正を購入しても、香港の電脳街 あるいは 台北 光華商場(近所の国際電子もあり)あたり、それとも AliExpress で購入してもいいでしょう。
〇Nordic nRF5 SDK
https://www.nordicsemi.com/Software-and-Tools/Software/nRF5-SDK/Download
数多くの Bluetooth Low Energy プロファイル、デバイスファームウェアアップグレード(DFU)、GATTシリアライザ、およびすべてのnRF5シリーズデバイス上のすべての周辺機器用のドライバサポートなど、さまざまなモジュールや例を幅広く提供するのが SDK です。
〇Windows 用 USBドライバ (nRF5 SDK にあります)
\nRF5_SDK_15.3.0_59ac345\examples\usb_drivers
〇ドキュメント (nRF5 SDK にあります)
\ nRF5_SDK_15.3.0_59ac345 \ documentation \ index.html
※ドキュメント丸ごとオフライン化(ダウンロード)したい方へ
https://developer.nordicsemi.com/nRF5_SDK/nRF5_SDK_v15.x.x/
〇nRF52810 エミュレート名
pca10040e
つまり、PCA1004E から nRF52810 SoC へデータ転送を行います。
■その他 / BTへの想い。
BT がリリースされ 20年になり、その間 Cmputex TPE 等でも多くの 周辺機器メーカが不思議な無線デバイスを多くリリースしてきました。今では、IoT のローカルエッジ間シリアル伝送に BLE が使用されないことは無いほどの重要な要素。IoT エッジを超えた先では クラウド上のバケツへデータ格納し、カンタンな統計的手法で値をもとにしたデータドリブンや他機器の制御にも使用される時代。BLE/WiFi/セルラー の組み合わせを考えるのは誰でもできるので、エンジニアならば、デバイス開発の仕組みを理解して新しいサービス創成へ向けていくのが王道だと思い、開発経験がない IoT エンジニアが減ればいいとも考えます。
ご覧いただき有難うございました。以上