[IoT] SIMCom SIM7000JC BOの遊び方 Windows 10 環境
■セルラー LTE-M (LTE Cat-M1) モジュールが搭載されたブレークアウト基盤の動かし方について、知る人ぞ知るというネット情報に違和感しかないので参考まで公開します。今回は SIMcom SIM7000JC が対象です。
公開する知見は仕事で得たものではなく、プライベートノウハウです。
職業は伏せますが、今の職場以前からハードウェアもソフトウェアともにプロとして経験しております。産業技術系の大学院でも研究経験を持ちます。
■今日のゴール
UART 接続した putty や TeraTerm から ATコマンドでローカル確認をする。
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■BO ブレークアウト基盤 (ちなみに Alibaba / AliExpress で中国から購入)
キャセイ・トライテックから購入したのではないのでご留意ください。
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■UART 接続準備
UART 動作させるときは、制御側 PC へ USB Driver をインストールしなければなりません。
Github に類似ボード向けのコンテンツがありました。
https://github.com/botletics/SIM7000-LTE-Shield/wiki/USB-Drivers
そして Driver を入手して、Windows 10 PC へ導入します。
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ATコマンドを叩くときは AT コマンド用のポートで。
SIM7000JC BO で遊ぶには、4つのポート設定が必要です。
(1). HS-USB AT Port: AT communication
(2). HS-USB Audio: Audio port designed for user to design their software PCM applications
(3). HS-USB Diagnostics: Used for debug
(4). HS-USB NMEA: NMEA port supporting NMEA sentences output
■念のため、Windows デバイスマネージャー表示
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■必要ドキュメント入手
AT コマンドを叩くときは、事前に SIMcom メンバー登録し、ATコマンドマニュアルやを入手しておきましょう。http://www.simcom.com/
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他にも BO 利用時は物理特性(特性だけではなく、プローブ計測を行うことがありますから)やダイアグラム情報も必要でしょうから、こちらもメンバーサイトから入手しておきましょう。
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※ セルラー通信モジュールを遊び倒すには、基本的に英語が扱えるフルスタックエンジニア経験者が身近にいると便利です。グローバル時代のセルラーを扱うなら、それは紛れもなく必須事項です。
ハードウェアのみ、ソフトウェアのみという IoT エンジニアには厳しい言い方ですが、ハードがわかるなら、ソフトもわかるので「どちらかしか対応できない」方は、そのどちらかも品質が高いと感じられません。
ご覧いただき有難うございました。
以上