■デバイス概要
一般的に USB ドングルと呼ばれているデバイスで、カンタンに エンオーシャン・ベースドな無線環境と PC (スマート・ホームサーバ)接続ができる製品のこと。
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■使用無線帯
(USB nnnx はエンオーシャンのリファレンスモデル名)
- USB 300: 868.3MHz ASK (Europe & others)
- USB 300C: 315.0MHz (US/CA & others)
- USB 300U: 902.875MHz (US/CA & others)
- USB 400J: 928.35MHz (Japan & others) ← 日本はここ
リファレンスモデルと書いたが、中身は Enocean Equipment Profiles (EEP) の違い。もちろん、バンドが異なることで疑似空中線のパターンも異なる。どのモデルも基本機能として電界強度、通信コマンドを追加できるので、中継機能を調整することも可能(電波暗室でスペアナ測定必要かどうかは、それは社会倫理感で)。
■機能
- 自己発電センサーからのメッセージ受信
- メッセージ送信とアクチュエータ制御
- EnOcean セキュリティ・テレグラムのサポート(秘匿性かな?)
- 自己発電センサーの遠隔環境設定
- ドルフィンビュー・ベーシック (DolphinView Basic *) による無線テレグラムの可視化
- 仮想 COM ポート・ドライバ (FTDI) は、Windows, Linux, Apple OS, Raspberry Pi 等に対応
- EnOcean Equipment プロファイル 2.6.x 仕様の全メッセージをサポート
- EnOceal シリアルプロトコル 3 対応
- スマート・アックナレッジ **
**) For advanced analysis and protocol debugging we recommend EnOcean Developer Kit EDK 350. ← EDK 350 が必要なシーンといえば、電力スマート・メータの開発者くらい?*Dolphin API / DolphnView Basic: https://www.enocean.com/jp/download/** EnOcean Developer Kit EDK 350: https://www.enocean.com/jp/enocean_modules/edk-350/
補足:日本では、EDK 400; http://www.rohm.co.jp/web/japan/enocean#edk400j
■USB ドングル・イメージ
(EnOcean USB_300_USB_400_Data_Sheet_Sep14.pdf より抜粋)
■技術データ
(読めばわかるので訳すのは割愛)
Housing size: 70 x 23 x 9mm (incl. transport cap)
OEM label size: 39 x 12mm
USB/power supply: Type A Weight: 12g
Operation temp.: -20°C to +50°C
Storage temp.: -25°C to +70°C
Operation humidity: 0% to 90%r.h. (no condensation) Storage humidity: 0% to 93% r.h. (no condensation)
868.3MHz: internal chip antenna R&TTE EN 300 220 (CE)
315/902.875 MHz: whip antenna FCC CFR-47 Part15
928.35MHz: PCB antenna ARIB STD-T108
CE / RoHS: yes
■ステータス LED はオプション
(USB 300/400J はホワイトラベル OEM 向けに設計されてるので、OEM 製造者が変更できるとな)
- Power LED: ホストからの USB 給電状態
- USB Activity LED: 送信/受信, USB バスのアクティブ状態
===
■所感
ざっと読む限りでは、EnOcean アライアンスでは仕様とリファレンスモデルの設計を中心としたファブレス組織かな、と。すでにスマートメータなどの通信モジュールとして各国で導入が広がりつつあるけれど。新規であれば採用可能性が高く。
従前からのテレメトリ環境(自分が関わった領域では山間部やトンネル付近の治水関連監視・特定小電力ではない、ガチ固定局によるアナログ伝送等)は大半がディジタル伝送へ 3.11 移行リプレイスが進んでいるものの、大規模な監視コスト故にリプレイスが進んでいないところ、あるいはコストがペイしないといった理由で導入展開が見送られ続く領域への適用が考えられるが・・・、ノード設計はもちろん、利用、保守体制と教育もセットになるため、なかなか進まないといったところだろうか。
社会資源だけども、何かの事業者が災害予防目的で留まっていることなど、オープンデータ含め考えて進まなければならない時代だと考えさせられた。
ローム・アイデア・コンテストでは、ここまで複雑なことは想定していないので、好奇心からの自己学習までのメモとする。
以上