[ICT] IBM SCE 上で Windows Server 2008 R2 試用
IBM SCE 上で Windows Server 2008 R2 試用
ここでの画像はクリックすると大きく表示します。この blog で取り上げた仮想インスタンスは削除済みなので、表示されている IP アドレスやホスト名が仮に実在するものであっても影響はまったくありません。
■IBM SCE 上で Windows Server 2008 R2 (Datacenter Edition)仮想インスタンスをデプロイし、グローバルIPからリモートデスクトップ接続します。(実際の接続先はクラウド基盤そのもので、仮想インスタンスそのものが RDTサービスを提供しているのではありません)
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■念のため、俺署名された証明書情報を確認しておきましょう。
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■日本語表示していますが、これは一度 RDT 接続した際にコントロールパネルで日本語ロケールとタイムゾーンおよびレジストリ設定済みです。通常、幕張リージョンを選択していても英語表記です。
設定方法:IBM SCE ユーザー研究会コンテンツから
以下は必ず実施します。
- リアルタイムクロックがUTCであることを示すレジストリーエントリーを作成
HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetControlTimeZoneInformationに、以下のDWARD値を追加
RealTimeIsUniversal=1 - 言語を日本語にセット(Control Panel → Time, Region and Language)
リブートさせられます。 - 時刻を日本時間にセット
コントロール・パネル →「時計、言語および地域」→「時計と時刻」→「タイムゾーンの変更」ボタン - 時計の同期
↑ のダイアログの「インターネット時刻」タブの「設定の変更」→「time.windows.com」を選んで「今すぐ更新」ボタン - シャットダウン・電源オフ・リブート
Windowsからシャットダウンします。
SBCEポータルのコントロールパネルで、このインスタンスエントリーを選択して、「インスタンスのリブート」
リブートが終わったら、時計を確認。(JSTであることを確認) - 再アクティベーション
コマンドプロンプト「管理者として実行」→ slmgr.vbs -ato
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■ここでは、Windows Server 2008 R2 環境なので、カンタンw Webサービスデプロイ評価をするため、Microsoft WebMatrix を用いたテンプレートサイトをキックスタートしてみよう。
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■WebMatrix はそのままプロダクト環境発行もできますが、まずはステージング用ポートで動作確認をしましょう。
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■今回のテンプレートサイトのステージングポートでの動作例です。
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■ステージング環境から本番環境として発行するには、Windows Azure であればそのまま WebMatrix 「発行」をクリックするだけですが、IBM SCE 上は IIS 役割のみでリモート管理に関する機能が Enable になっていません。方法としては、該当機能をインストールしていってもいいのですが、手っ取り早い方法としては WebMatrix が作成したローカルコンテンツをそのまま IIS 仮想ディレクトリへマッピングする方法などがあります。ただしこの場合、コンテンツアクセス用のアカウントを IUSR ではなく限定されたアカウントを作成し、IIS から参照するようにさせるなどの最低限のセキュリティ設定は必要です。
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■IIS 仮想ディレクトリ設定
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■機能を追加するなら・・・(その分、セキュリティ管理項目も当然増えます)
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■しかし、私のインスタンスだけであればいいのですが、ASP モジュールに関して ????? といった不思議な名称があったので、このモジュールをキックするサービスは使用しませんでした。単純にリソースファイルのエンコード違いがあるようにも見えますが、それよりも IBM SCE で WebMatrix 動作保証はありません。WebMatrix をクラウド環境で使用したいなら、現時点では Windows Azure が確実です。
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■幕張インスタンスからメジャーホストへの、グローバル経路探索を幾つか。
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■デバイスマネジャー。
RHEL 上の仮想基盤で構築されていることがわかります。
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■ついでに、IBM SCE ストレージ状態も。
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ざっくり試用してみて分からなかったこととして、BYOD モデル仮想 VM は、180 days 以内ならば evaluate として説明できるだろうか・・・?それと、ネットワークを閉域網接続とした上でストレージプールを追加して、ディスクアタッチすれば安全なエクストラネット風な環境を作れそうなものの、Office 365 等のMSFTサービス利用が考えられるならば Windows Azure 選択に軍配が上がるかな?
分からないことだらけであるが、一つ確実に言えるのは、Windows だけ Linux だけ、サーバだけ、ネットワークだけといったバラバラなスキルしか持たないエンジニアは不要。すべてを俯瞰的に理解し導入展開できる人材育成こそクラウド時代には必要。プログラムを書けないシステムエンジニアがかつて皆無でした。それがいつしか、サーバエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニアといった具合に分かれてきましたが、クラウド時代は所有から利用時代。IBM がメインフレーム時代から提唱しているタイムシェアリングシステムでは当たり前の職能(システム全体を理解し、コードも扱えてこそシステムエンジニア)が最必要とされつつあるかと考えさせられました。いま、ネットワークしか知らない方には未来がないとは言いませんが、隣接領域の能力も向上させることが肝要ではないでしょうか。またこれまで営業バリバリだった方が、このクラウドによるデリバリモデルを使えるようになると、ただのデプロイ屋の方は完全に未来がなくなる可能性が皆無とは言えず、だから今なにを学んでおかねばならないのか、そんなことがボンヤリ頭を過ぎった試用結果でした。
以上