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[IT] アプリケーションの仮想化 (App-V) おさらい

[IT] アプリケーションの仮想化 (App-V) おさらい

Windows Server 2012 の VDI と RDS が現行環境 (Widnows Server 2008 R2) よりもシンプルになることが知られています。そこで、今一度アプリケーションの仮想化 (App-V) について再確認することで【何がどうシンプルになるのか】本質理解向上につながればと考え blog 公開します。

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関連 blog:
[IT] Microsoft Desktop Optimization Pack (MDOP) 2011 App-V シーケンサー導入
Posted by 斉藤之雄 on 2011年4月18日

備考:
VDI Virtual Desktop Infrastructure / 仮想デスクトップ・インフラストラクチャ
RDS Remote Desktop Services / リモート・デスクトップ・サービス

===

■Microsoft 用語整理:

・Windows Optimized Desktop (MDOP / エムドップ)
 MDOP に含まれているコンポーネント

・Enterprise Desktop Virtualization (MED-V ツールセットで仮想PC を組織内に展開する)
・Application Virtualization (App-V)
・Diagnostics and Recovery Toolkit
・System Center Desktop Error Monitoring
・Asset Inventory Service
・Advanced Group Policy Management (AGPM はワークフローで組織内を変更する機能。 Opalis とは違うアプローチ)
===

・App-V 4.6
 App-V とマイクロソフト プラットフォームを組み合わせることで、シームレスなユーザーエクスペリエンス、効率的なアプリケーション展開、および簡略化されたアプリケーション管理が実現。x64 デスクトップにも対応。個別にストリーミングする代わりに、アプリケーション用の共有キャッシュに仮想デスクトップをポイント出来るのでディスクストレージを最適化できる。
よくあるディスクストレージ問題として

【ファイルサーバに業務ユーティリティがあるのでそれを適宜インストールして使用してください】といったアナウンスが情報システム部あるいはイントラネットポータルに掲載されており、それを新人や異動してきた方が個別対応しなければならないことがある。全員が情報システム部要員スキルがあればいいが、そのようなスキルを全員が保有している事は決してない。またローカル PC へインストール権限付与すると、想定外のインストールを持ち込まれてしまう危険性があり、これは運用煩雑化を招くことになる。
→ 企業経営にとっては配布と管理プロセス、運用ポリシーが正しく機能していないことに等しい。
これを、App-V 4.6 によって解決している企業は生産性が高いと考えられます。
・Microsoft Application Virtualization (App-V / アップブイ)
一元管理されるサービスとしてソフトウェアを動的ストリーミング可能(rtsp / http / MSI / ESD で配布対応)
 アプリケーションをユーザーにストリーミング配信
 アクセス許可の一元化 (当たり前のことですが)
 アプリケーションのインストールなし (当たり前のことですが)
 アプリケーションを分離(セッション、ユーザの仮想化では大事。ついでに移動プロファイルにも波及)
 リアルタイム メータリング (使用中のソフトウェア・ライセンスを管理するもの、タクシーの料金メーターみたいなもの)
レポート提供 (簡易統計が出力されるので今後のライセンス構成を考える材料になります)
 システム部門ではAD 管理経験お持ちであれば構成管理キャッチアップが容易な技術。
企業経営にとっては、配布と管理プロセスとライセンスフィーが統合化されるので TCO 削減に繋がります。


 

・App-V インフラストラクチャ
次の4つが App-V プラットフォームであり、インフラストラクチャの基盤ともいえる。
•アプリケーションのシーケンス処理および仮想化
•ポリシーに基づくアプリケーション管理
•複数の配布オプションを持つ柔軟なインフラストラクチャ
•Application Virtualization クライアント

具体的な App-V インフラストラクチャとして、
①アプリケーションをシーケンス処理し、コンテンツ共有に配置
②App-V 管理コンソールを使用して、コンテンツ共有からパッケージをインポートし、アプリケーションを作成し、AD セキュリティ グループに割り当てパッケージは、ストリーミング、サードパーティ製 ESD、またはスタンドアロン配布用に使用可能にする。
③サードパーティのインターフェイスを使用して、IIS サードパーティ ESD またはスタンドアロン モードに発行する。
④仮想アプリケーションがキャッシュに読み込まれ、ユーザーはアイコンとファイルを使用可能となる。
⑤App-V クライアントが起動時に読み取り、ローカルで、または TS (ターミ猿・サービス)を介してアプリケーションを実行する。

↓ ①〜③を別の視点で換言すると・・・

  Windows Server 2008 R2 時代の App-V 展開手順(ゲートウェイ実装の直前まで)

 

1.アクティブ監視テクノロジによって、アプリケーションを迅速にパッケージ化 (実行の依存関係を含む)。

2.シーケンサーは、アプリケーションとその依存関係が含まれている仮想アプリケーション パッケージを生成する。

3.管理者は、仮想アプリケーションをストリーミングすることも、スタンドアロン モード配布用に MSI ラッパーを作成することも可能。

===

ここまでで管理が煩雑になりそう、あるいはプライベートクラウドにも適用展開したいといった企業要望に応じて、 Sysem Center 併用が考えられていた時代でした。

そして Windows Server 2012 で大きく VDI と RDS がさらにシンプルになり、包含領域である App-V も大きく変わろうとしています。Widnows Server 2012 リリースが待ち焦がれますね。

関連情報:

Windows Server 2008 R2によるVDI実践入門 http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/vdi01/vdi01_04.html

microsoft vdiってRDSとどう違うのでしょうか?
http://social.technet.microsoft.com/Forums/ja-JP/hypervja/thread/9da8b818-9cc0-40ce-a73b-00c9dfb228ca/

デスクトップの仮想化—Microsoft VDI
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20110711/362260/

VMware プロフェッショナル向け Microsoft Virtualization: セッション 3 – VDI — Microsoft Virtual Academy / MVA
https://www.microsoftvirtualacademy.com/tracks/vmware-microsoft-virtualization-3-vdi?o=1165

以上

 

斉藤之雄 (Yukio Saito): Global Information and Communication Technology OTAKU / Sports volunteer / Social Services / Master of Technology in Innovation for Design and Engineering, AIIT / BA, Social Welfare, NFU / twitter@yukio_saitoh

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