〜 ASP.NET プログラミング エッセンシャル 〜
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/asp.net/ff602016.aspx
キーワード:”Web開発ガイドライン;ASP.NET;VisualStudio;HTML;CSS;JavaScript;AJAX;MVC”
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昨年から本書を(時間がある際に)読んでいて、今日ついに読破しました。全373頁構成。
開発講師として受講者に【無償で入手可能なWeb開発系・良書】としておススメできますが、気になった点のみ記載します。
■これから新規に開発テーマに触れる方が歴史的背景 (ただし IIS) を体系的に学べるように構成されていますが、個々の用語についてはインデックス化されていないので、紐解きには向かない。
■サンプル例がシンプル過ぎること、前後サンプルと相関していないものもあるので基本構造を理解するには、自分でノート等へ注釈が必要かも。(サンプルソース内に注釈なし)
■スクリーンショットをはじめ、図式がまったくないため脳内で画面イメージが出来ない(あるいは、確認環境を持っていない)と、「何が問題なのか」が掴みにくいかも。
■拡張性があります、といった説明で簡略化されている項目が多い。具体例が提示されていないため講師が本書を使用するのであれば調査が必要。
■エラー、トラブルシューティング例がまったくないエッセンス大集なので『受講者へ考えさせる』時間を主眼にするか、『速習目的』どちらにも適用できるが、逆に一定のスキルを持つものへの『再教育目的』には使えない。
■’URL ルーティング’ についての記述が ’MVC アプリケーションの配置’直後だったりと、読み手に混乱を与えかねない。他にも前後の流れがボヤけるなど多数あり。この場合はアプリケーションルートを直後に説明するから致し方がないと見えるが、図式が一つでもあれば救われたのではないかと思う。
以上